ウミシダにひそむモンツキベラの幼魚

写真いっぱいに広がるシダ植物のような容姿をしているのは、ウミシダというウニやヒトデの仲間である棘皮動物です。水流にのって流れてきたプランクトンや有機物をクシのような部分にひっかけて食べているそうです。白いトゲが密集した部分が口と肛門です。彼らはたまに海底を移動しています。そのうち移動しているウミシダの映像をご紹介したいと思います。

そのウミシダ をよくみると1cmほどのモンツキベラの幼魚がじっとしていました。ある図鑑には背鰭の黒い斑紋がカニの目に似ているから、カニに擬態しているのかもしれないということですが、ウミシダの模様のほうがよく似ていて一見、全くわかりませんでした。

ウミシダには黄色に黒などいろんな体色のバリエーションがあるので、この子は自分の体色に似ていると認識して、このウミシダを隠れ家にしたのでしょうか。

僕はまだ確認したことがないですが、幼魚のときはヤギ類やウミシダ類をつつくそうです。もしかするとウミシダ が食料源になっているのでしょうか。

 

大人になるまでは、あらゆる生き物が天敵なのでしょう。おどおどした目で僕を見つめてきたあの感覚が忘れられません。

あの子は今も屋久島の海で生き残って泳ぎ回ってるかなあ。

 

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