シモジャナグモ

【屋久島図鑑】No.26
「これってシモジャナイじゃない!?」
小石をひっくり返した時、このクモを見つけて思わず声が出てしまった。
屋久島初記録の瞬間です。

シモジャナイはこのクモの学名の一部。種小名とも。
クモの和名と学名は理学博士の下謝名松栄氏への献名です。

お隣、口永良部島で2018年に記録があったので、たぶん屋久島でも見つかるであろうと思っていました。
分布は琉球列島から中国広東省。今のところ北限は屋久島・口永良部島になります。

これでも十分成長したおとなのメスです。
1円玉の文字より小さな存在です。

哺乳類に象からネズミまでいろいろバリエーションがあるように、一言にクモと言っても色んな種類があります。
その中でも、小さいほど途轍もない多様性があります。

和名:シモジャナグモ♀
学名:Ablemma shimojanai
分類:クモ目 ジャバラグモ科 シモジャナグモ属
撮影日:2022年3月26‎日
発見場所:鹿児島県屋久島町小島

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