タニカワヤリグモの母

守る。
自分の卵を守る。子孫を守る。未来を守る。

クモの後ろにある物体は卵の塊。
※クモは産んだ卵を糸でぐるぐる巻きにする。これを卵嚢と呼ぶ。
 糸をほどくと球形の卵がたくさん入っている。

お母さんグモは自分より大きな卵の塊を兎に角必死に守っている。
しかし、彼女は何かを守れるほど強いとは思えない。

身体は小さく、脚は糸のように細い。
それはそれは慎重に扱わないと潰しかねない。

このお母さんのお母さんのそのまたお母さんの、
ずっとずっとずーっと先祖のお母さんがある時卵を守るようになった。

その娘もお母さんになった時、卵を守った。
守らないお母さんの卵より、守られた卵は生き残った。

そのうちタニカワヤリグモのお母さんはみんな卵を守るようになった。

そう考えるとお母さんグモ、弱くないかもと思えた。

8/6に♂を見つけましたが、今度は別の場所で♀。
偶然ではなく、屋久島に確実に住んでいると感じました。
極めて発見例の少ないクモです。
探す人も見つけて喜ぶ人も少ないですが、屋久島の自然の凄さを示す証人ではないかと思います。

【屋久島図鑑】No.24の続きでした。

和名:タニカワヤリグモ♀
学名:Rhomphaea tanikawai
分類:クモ目 ヒメグモ科 ヤリグモ属
撮影日:2022年8月28日
発見場所:鹿児島県屋久島町栗生

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