ミスジハエトリ

【屋久島図鑑】No.14
家屋内でも見られるクモである。
この様に簡単に見られる生き物は「ド普通種」などと呼ばれて普通見向きもされない。
ただ、今回はちょっと状況が違います。
このミスジハエトリは屋久島で今まで見つかったことが無く、これが初記録となります。
北海道から沖縄まで見つかっており、屋久島周辺でも鹿児島本土、種子島、トカラ列島の中之島、諏訪之瀬島、宝島でも記録がある。なので、居ても当然といった感じではあります。

逆に、ミヤマカラスアゲハと言うチョウは屋久島周辺で記録があるが屋久島では見つかっていない。
見られないのは何らかの理由があるに違いない。
今回のミスジハエトリはもともと居たのか、何らかの理由で屋久島に住めるようになったのか、今は分からない。
身近な生き物でもシッカリ調べて見ると思わぬ発見があるかもしれません。

1円玉と比較すると小さいことが分かります。
ハエトリグモの仲間はこのように眼が大きく、可愛らしい見た目で人気があるクモです。日本には100種類以上が見られます。
まだまだ未解明なところもあります。是非、探してみてください。

和名:ミスジハエトリ
学名:Plexippus setipes
分類:クモ目 ハエトリグモ科 スジハエトリグモ属
撮影日:2021年12月15日
撮影場所:鹿児島県屋久島町長峰

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