モニュメントとしての軌跡

種子島から火星へ

2020年7月20日(月)6時58分14秒。
その軌跡は、静かに浮かび上がり、朝日を追いかけた。

この日、火星探査機H2Aロケットが、世界一美しいロケット発射場と言われる、種子島宇宙センターから打ち上がった。

種子島から約20キロメートルにある洋上のアルプス・屋久島。
ここから種子島のロケットの打ち上げが観賞できる。

屋久島には、種子島を望めるスポットが数多くあるが、どんな写真を撮りたいかで、選ぶスポットは変わってくる。打ち上げの時間にも依るだろう。

エンジン音がこちらに届く頃には、ロケットは彼方上空へ打ち上がり、もうその存在を確認することはできない。

真っすぐに伸びた軌跡は、しだいに形を変えて、人類の叡智を結集した科学技術のモニュメントと化す。

昭和42年元旦、南日本新聞に、縄文杉発見の記事が掲載された。折しもその記事には、種子島宇宙センターの記事が掲載されていた。

悠久の森と称される屋久島の大自然と宇宙と対峙する種子島宇宙センター。
これからも屋久島と種子島から目が離せない。

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