屋久島から見るロケット打ち上げ

こんにちは松田です。

先日2020年5月21日午前2時31分、種子島宇宙センターから H-IIBロケット 通称『こうのとり』の打ち上げが成功しました。

夜の打ち上げは毎回ワクワクします。真っ暗闇がいっとき昼間になったように明るくなり天高くに飛んでいくロケット。ほんの数分のできごとですが、ものすごいスピードのはずなのにゆっくりと、大気圏から宇宙空間を目指し飛んでいく姿、約90秒遅れて届く音の振動。ドラマテックです。

科学と自然というのは相反するものだと論じてしまいがちですが、現代社会で生きる日本人ならみんな少なからず科学や経済のお世話になっています。

持続可能でオーガニックな暮らしをしていくにもオフグリッドには科学が絡んでくるし、廃油で走る天ぷらカーもそう。何かを買う時点で何かしらの文明のお世話になっています。だからオーガニックな暮らしを目指すうえで極力、搾取した大店や過度な添加物やエネルギーの消費は控えたいところだけれど、ヒステリーのように頭ごなしに否定することとは違うのかなと思います。

自分は何を選ぶのか。経済は下向きだというけれど僕たちは行こうと思ったところに行けるし、場所やモノを『選ぶ』ということができます。実はこれはものすごく贅沢なことでありがたいことです。

そしてまずその事実を受け入れて、紛争や宗教上のことや貧困で選ぶこともできない人たちがいるという現実にも目を向けなくてはいけません。

必要ないと思うこと、行き過ぎた科学技術や許せないことなどもありますが、闇夜を切り裂いて飛んでいくロケットにワクワクする自分もいます。

屋久島を写すうえで自然という素材はたくさんあります。今回の撮影ではそんなこの島の『大自然』とお隣の種子島にある最先端の『科学』を一緒に収めたかった。別のベクトルや次元だと考えているモノが混ざり合う。相反するようなものたちが混ざり合う。カオス。それもまた多様性なんだと思います。『多様性』こそこれからの時代の一番のキーワードなんじゃないかと僕は思います。

資本主義経済にあからさまな偏見をもっていたときは『こうのとり』という名前を素直に受け入れられなかったですが、今は確かに科学は希望の光でもあるしそれをのせて飛んでいくロケットの名前にぴったりだと思っています。

ちなみにこの写真は離れた場所にタイマーで仕掛けたカメラが撮ったもの。思いがけず山頂付近で写真を撮っている自分も写っていました。ロケットの軌道を収めた写真も撮ったのですが、こちらの一枚も好きだなぁ。そして、写真を撮るたびに天柱石へのLOVEが強くなっていきますね(笑)

関連記事

  1. 永田岳 屋久島

    山頂からの風景をひとめ見たくて

    ガイド山行で、夕陽待ちを永田岳でしていると、かっこいいカメラマンが…

  2. 田植えの頃

    yakushima filmメンバーの古賀です。初投稿は、…

  3. アセビの開花はじまる

    奥岳でまず1番に咲くアセビの開花が始まりました。夏に向けてこれから…

  4. 障子尾根、冠雪。

    今年の降雪はとても遅かったです。さあ、これから白銀の屋久島…

  5. 秋の山肌

    一見、華やかそうに見えますが、オレンジ色に見える部分のほとんどは落…

  6. 障子尾根の森

    写真は、障子尾根の10峰と11峰の間を縦走しているときに撮影したも…

  7. 曇天

    どんな悪天候でもきっとどこかには差し込んでいる天か…

  8. 永田岳からのぞむ硫黄島

PAGE TOP