山に行こう!

自然を切り開いて建造された不自然な都会に対して、言語化できない違和感を感じた僕は、仲間がたくさんいる居心地のいい東京を離れて、理想郷を自らの手で創造するために妻と冒険の旅をはじめた。2人の直感が屋久島だとおっしゃったので、屋久島で暮らしはじめた。

住んでみて思うことは、屋久島にも東京ってあるんだなあ。日本は離島の隅々までにも都会的思考のモノカルチャーが浸透していて、人々の行動や言動に着実に影響を与えている。里で暮らしていると人間の存在がとても大きく、いつも人々の会話の中心は人間の営みのことばかり。

だから僕は今日も気心の知れた仲間と人の気配がしない山にはいる。まだ誰も(仲間内で)入ったことのない山に。屋久島は生涯かけても登り尽くせないほど山がある。

地球上で屋久島は小さな小さな島。その島の小さな小山に登った僕らは、写真を見ての通り、ミジンコサイズ。

この小さな小山でさえ、登るのに僕らは一苦労。

「こっちからじゃ登れない!」

「そっちはどう?いけそう?」

「わからない。でもちょっと見てくる!」

山を登らない人からしたら、苦労するなら登らなきゃいいのに、なんて言われちゃうことも。 でも、苦労の先に御山のてっぺんに登ったとき、口から飛び出してくる言霊は、この壮大な自然を讃える単純明快な感動語ばかり。苦労話は里に降りてからの笑い話。

わおーっ!

やばっ!!

最幸っ!!!

僕らには、他人の存在や己の心の問題を過小評価してくれる存在が、人間以外に必ず必要だ。そんな問題、大したことじゃないって無言で断言してくれる存在が。そして、そんな問題なんか一切合切消し去ってくれる絶景の存在が。

 

だから僕は今日も山にはいる。

でも、今日は大雨警報出てるからやっぱりやめておこうかな。

でもでも、雨のいいシーン撮れそうだな。

でもでもでも、濡れるのイヤだな〜。

でもでもでも、でも行かなきゃ何も始まらない。。。

 

怠惰にできてる僕は里にいるとやっぱり煩悩多き生きもの。

里は悩むために生み出された道場なのか。笑

そんなとこ、さっさと抜け出して山に行こう!

 

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