憎しみのない世界から

海の中にお邪魔するたびにいつも思う感情は

「海の生き者たちは いつも何でこんなにもハッピーな表情をしてるんだろう」

反面、僕ら人間は眉間にシワを寄せながら、生きることは大変だと、無差別に海の生き者を大量虐殺しながら、美味しそうなものだけチョイスして、あとの死体はポイッ。僕たち人間は海の世界では、明らか様に文字通り邪魔者扱いされていることでしょう。

しかし、僕が海に入るたびに彼らは、ヒレをパタパタさせながら何とも愛嬌のある表情でこちらを見てくれてます。もし逆の立場だったら、僕は愛する家族や仲間たちが無残に殺された憎しみで、迷わず殺傷することでしょう。

コロナウイルスも同様の価値観で、憎まれ、敵視されています。海の生き者たちも、巣穴を蹴られたり、子育て中に接近すると攻撃することはあります。怒りという感情は動物全てが持ち合わせているものなのかもしれません。しかし、怒りから派生する憎しみと呼ばれる人間が払拭しきれない、持続していく、あるいは増幅していくこの感情が、海の生き者にはないように感じます。それは我が家で暮らしているニワトリも同様で、毎日コケ〜ッ!と必死に出産した卵を僕は鼻歌まじりで略奪していますが、彼らから襲撃を受けたことは未だ一度もありません。

人と他の動物の決定的な違いがそこにあるように思います。この星で、人間だけがぽっかり浮いた存在になってしまった原因がそこにあると思うのです。

そのポッカリ浮いてしまった人間だけが今、コロナウイルスに悩まされています。

そんなとき、どんな心もちで、どんな表情をして僕らは日々を過ごしていったらいいのでしょうか。

答えは、このハリセンボンの超越した微笑みにあるのかもしれません。

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