草むらの命

松田です。

梅雨真っ盛りのなか雨の写真を撮りに行きたいのですが、大雨警報で通行規制があったり、雨のはずが一転して晴れたりとそう簡単にはいかない日々です。

晴耕雨読。フィールドに出ない日は百姓仕事がはかどります。田んぼの草取りに夏撒きの野菜の畝建て、夏野菜の摘心、それに大工仕事。

百姓というと農家をイメージしますが『百』の『姓』と書いて百姓。いろんな肩書がある、つまりは何でも屋さんです。自然とともに生きる。水を引き田畑を耕し家を建てる。生活をするということはやることがたくさんあります。当然時間も必要だしお天道様次第という理不尽さのなか身を置くことになります。

昔はみんな百姓だったはず。それがいいのか悪いのかはわかりませんが、自分にとっては写真を撮り伝えるという仕事も百の姓のひとつです。でも、それと同じぐらい生活や耕すことも大切だと思っています。

今日は夕暮れに畑のヤマモモの実を拾いにいくと草むらの中でニイニイゼミが羽化のクライマックスを迎え飛び立つ準備をしていました。ほんの数センチの命。梅雨の晴れ間を狙って木に登るでもなく数十センチの草むらのなかでひっそりと着実に命のバトンを繋ぐ準備をしていました。

豊かな土には大小さまざまな命がうごめいています。セミのような昆虫や目に見えない微生物やバクテリアや菌類などその数ははかり知れません。見える見えないにかかわらずそこにあり息をしています。

屋久島には山や海などのフィールドにでなくても生活のなかに命の営みやリアルが溢れています。予想もせずそんな機会に触れたときこの島の豊かさや生活の豊かさへの愛や感謝が溢れてきます。

土から這い出て空へ飛び立つ。カッコよすぎる生き方に乾杯!

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