香りの記憶

月桃の花

相変わらずマイペース投稿の笹川です。

最近、梅雨の終わりかなと思えわれる大雨が断続的に降る屋久島。この南の島独特の肌に張り付くような湿気に、早くさよならを告げたいと思う今日この頃。

そんな梅雨の頃、可愛らしい咲く花がある、「月桃」だ。ショウガ科ハナミョウガ属の多年草。本州の方は、あまり馴染みのない植物だと思う。

この「月桃」との最初の出会いは、沖縄だった。香りの記憶が正しければ、おそらく。

「月桃」の葉で包まれたであろう料理を食べた瞬間、いい香りのする植物だなと私の脳にはインプットされた。なぜか月桃という名前は、記憶に刻まれなかった。

それからしばらくしての出来事。
私は東京から屋久島へ移住して、屋久島の友人の宿で、この「月桃」の葉で魚を包んで蒸した料理を頂くことになる。

料理が提供されたと同時に広がるその香りは、私の脳内を駆け巡り、あの時の記憶を呼び覚ました。月桃の葉で魚を蒸した蒸し料理であることが分かり、その時、初めて、あれは、「月桃」だったのだと記憶がつながった。

「月桃」の葉は、さわやかな香りがするだけではなく、消臭、殺菌、防虫効果があり、いろいろな用途で利用されている。屋久島でも、「月桃」の種や葉を使って、お茶を作っている人もいる。

「月桃」の名前の由来を調べてみると、どうやら台湾の現地語では「ゲータオ」と発音されていて、それに対して「月桃」と当て字をしたという説が有力だ。

ちなみに、中国大陸では月桃のことを「艶山姜」と書くので、中国語由来ではなさそう。

うちの庭にも、「月桃」を植えようかな、と思う今日この頃である。

撮影:2020年6月14日平野

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