赤き大地に舞う


これまで写真3枚、そして映像を1本あげてきましたがやっぱり僕は人の写真を撮っている時が一番わくわくしている。

エチオピアの山奥で撮影していた時も地球を感じるような雄大な景色を前に何時間もそこに人が通るのを待っていた。

そこに人が入ることでそこの景色がグググッとさらにリアルに浮かび上がってくる。


僕の写真は人をクローズアップして撮るよりも自然の一部としてぽっつりと人を入れて撮ることが多い。

ぽっつり入ったその世界の中で人はちっぽけな存在として映る時もあれば、異彩を放ったとても可能性に満ちた大きな存在として映ることもある。

僕はそういった両極の人のあり方におもしろみを感じ、それを写真で表現したいと思ってる。

僕たちは木々や森、自然や地球からみたらミジンコみたいなちっぽけな存在

ただ同時に僕たちの中にそれをすべて創造してしまうような無限の可能性があるんじゃないかって思っているんだ。


この日の撮影は屋久島に住むDancerの方への還暦祝いとして撮影させてもらいました。

朝陽に照らされたむき出しの大地

特に曲を掛けて踊っていたわけじゃないのにファインダーを通して向こうの世界から音楽が聴こえてくる。

その音に誘われるように急にそこが赤土で照らされたネイティブアメリカンの聖地 セドナになったり、今度はフラメンコが流れてきてスペインに飛んだり、最後はプリミティブな歌声に導かれてマサイの住む大地へ瞬間移動したりと時空を超えて世界中にトリップできる。

撮影に無我夢中になればなるほどファインダー越しにいろんな物語が展開していく

それがあるから写真はやめられない。

1枚の写真を通して共に旅ができる。

そんな写真をこれからも撮っていけたらいいなって思っている。



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