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写真を愛する屋久島の現地ガイドが、写真と映像の力で島の魅力を発信します。

多彩な職業の方々がこれまで、屋久島をさまざまな角度から発信してくれ、屋久島の「一部分が」多くの方に知られるようになりました。それに伴い、いくつかのメディアも誕生しています。そして、多くの先輩写真家たちが、数々の素晴らしい写真集を残してくれています。

その先人のおかげさまで、僕らは大いに刺激され、これらを超えるような写真や情報を伝えたいという思いに突き動かされ、これまでガイド業を営みながら写真や映像を情熱をもって撮り続け発信してきました。

この10年間で、インターネットの時代が加速し、写真の世界ではデジタルがもはや銀塩を超えたと言われるほど、デジタルの高解像度は飛躍しています。銀塩で撮影された素晴らしい屋久島の写真は多くが書籍化されていますが、高画質のデジタルデータは、今はまだ趣味の範囲で各個人のハードディスクに埋もれたままで、多くの人々がアクセスすることができない、またはアクセスしにくい状態です。

今後、インターネットを媒体として屋久島のデジタルデータを観覧する人はますます増えていくと思われます。利用目的は、趣味から教育、学術、テレビ、プロモーションなど多岐にわたると予想されますが、これまでの革新的なIT業界を鑑みると、これからどんな人々が屋久島のデジタルデータを必要とするかは、まったく未知の領域です。しかし、世界中から多くの人々が来島する屋久島は、人類が心の奥深くで希求している人類共通の「何か」を内包していると私たちは強く感じています。その「何か」を探求し、表現し続けていくことはとても意味のあることだと思っています。

そんな思いから3つの社会的意義を感じ、私たちは会社を設立するに至りました。その意義を遂行するのが、YakushimaFilmの理念でありミッションとなります。

  • 屋久島の自然、歴史、文化のデジタルデータベースを系統立てて蓄積し、後世に引き継ぎ、世代が変わっても、過去のデータが失われることなく未来に蓄積されていくような仕組みを構築する。
  • 星野道夫さんは、神田の古本屋で偶然手にした本の中にある一枚の写真(アラスカのとある村の航空写真)に突き動かされ、人生をアラスカに捧げた写真家です。1枚の写真には、人の人生を一瞬で変えてしまう力があると私たちは信じています。その力で、多くの人々に生きる希望の光と湧き上がるワクワクの情念を。
  • 写真と映像の力に重きをおいて、島の内から多角的に島の魅力を発信しているデジタルメディアはいまだ存在していません。ガイドと写真家という2面から映し出された屋久島は特異的で芸術的です。愛情と魂を込めた1shotで屋久島の旬をリアルタイムで世界の人々に届けます。

2020年のコロナショックの真っ只中にこの映像組織を設立したことは、何か意味があることだと思っています。正体不明のウイルスによる未曾有の危機に世界は不安で覆われようとしています。人と人が接触できない状況はこれからしばらく続くでしょう。そして、屋久島に行きたいけど行けない。。。そんな人がこれから増えることでしょう。

何かの力に突き動かされたようにバラバラだった4人の写真家が集い、意気投合し、信頼し合い、動き始めた映像組織。個性が強く、混じりわりにくい趣味趣向が異なる4人。おそらく、これからそれぞれの分野で勝手気ままに本人が心から満足いった写真と動画だけを公開していくことになると思います。その先に何が創造されてゆくかはコロナショック同様、本人たちもまったくわかりません。しかし、この動きはコロナショックとは逆のパラダイムシフト。4人のウイルスから描かれる全く異なる作品たちは、組織内で濃厚接触させ、批評しあいながら切磋琢磨を繰り返し、高次元の世界に昇華させていきます。そして、日本を象徴とする生物多様性豊かなこの島を、未だかつてない面白さと視点で表現していくことになります。

バラバラになっていく人間社会に、ヤクシマ禁断症状のみなさんに、最幸の屋久島写真と映像でワクワクをお届けします。

Power to the people

by Power of PHOTO and MOVIE

from Yakushima.

2020年4月1日 YakushimaFilmメンバー 一同

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