学名: Lecanorchis nigricans Honda var. yakusimensis T.Hashim.
和名: ヤクムヨウラン
科名: Orchidaceae(ラン科)
ヤクムヨウランに近い仲間で、屋久島に存在するのが、クロムヨウラン、トサノクロムヨウラン、ムロトムヨウランがある。 クロムヨウランは花が開かない。ムロトムヨウランは結実個体が茶褐色なので今回の個体は黒色なのでムロトムヨウランではない。 トサノクロムヨウランは、 開花型のクロムヨウランの変種であるヤクムヨウラ ンと似ているが、①ずい柱の腹面の毛がヤクムヨウランほど目立たない,②唇弁の離生部 がヤクムヨウランよりも浅い,③側花弁とがく片が先端部であまり広がらず,さじ型である ヤクムヨウランに対し,やや楕円形に近い,等の点で区別が可能である(Hashimoto 1990, Suetsugu et al. 2018)
今回は、ずい柱の腹面の毛は確認していないが、 トサノクロムヨウランの画像と比較すると、 唇弁の離生部がやや深く見え、 側花弁とがく片が先端部であまり広がらず,さじ型に見えるので、ヤクムヨウランだとした。
トサノクロムヨウランは屋久島での情報が少ないので今後の課題。
また今回、12時に開花している花を撮影、14:30には3枚目の写真のように花が閉じ始めていた。
ヤクムヨウラン