【屋久島図鑑】No.21
家の畑の土を耕しているときに出会いました。
今、畑はカタツムリだらけ、葉物野菜は無残な状況です。
カタツムリを食べるこの虫にとってここは楽園でしょう。
外国人の名前が入っています。
George Lewis(ジョージ・ルイス)はイギリス人でお茶の貿易で2度来日しました。
1度目のは1869年~1871年、2度目は1880年~1881年でした。
その際、日本の昆虫特に甲虫を研究しました。
その結果、多数の新種を見出しその一部に彼の名前が残りました。
ルイスと付く日本の甲虫は43種類あります。
彼の本業が虫であったかお茶であったか、私には分かりません。
ただ、今も昔も虫だけで食べていくことは難しいです。
現にあのファーブルでさえ困窮したと言われています。
実業を生業にしながら研究するスタイルこそ理想的と言えるかも知れません。
因みに、このルイスオオゴミムシにはヘンリー・ウォルター・ベイツ(Henry Walter Bates)と言うイギリス人も関わっています。
擬態や進化など生物学に多大な貢献をした人物でこの方の名前も昆虫の名前に見られます。
日本人は昆虫好きと言われますが、日本の昆虫学の黎明期に活躍した外国人いたことを虫の名前から知ってもらえたら嬉しいです。
和名:ルイスオオゴミムシ
学名:Trigonotoma lewisii
分類:甲虫目 オサムシ科 ゴモクムシ亜科
撮影日:2022年5月1日
発見場所:鹿児島県屋久島町小瀬田