ordinary

小さな惑星

こんにちは、松田です。

『小さな惑星』今回は夜の写真ではなく雨上がりの庭でのワンシーンです。

今年の春は雨が少なく、屋久島にはめずらしく快晴の日々が続いていました。もちろん晴れの日は洗濯物はよく乾くし、庭で焚火やら農作業やらははかどるのですが、種まきや苗を植えた直後の稲や野菜たちには少し過酷な状況ではないかと心配していました。

そして先日は夜中から久しぶりの雨。二日間ポカポカ陽気が続いていたのもあり、水を吸った種たちは一気に芽吹き、雑草たちも待ってましたといわんばかりに元気になった気がします。

植物たちは素直で謙虚です。気温、水分、日照、土壌のミネラルなどいろいろな要素が発芽や成長に関わってくるのですが、一雨降ればそれをきっかけに着々と歯車が回り始めます。

芽吹き、伸長し、花を咲かせ実を結ぶ。その営みのなかから学ぶことやいただくものはものすごくたくさんあるのではないでしょうか。

確実に自分の行く道を辿っていく蔓。今はまだ細い蔓ですが、この蔓が進んだ道はやがて太い蔓となり、夏には美味しい実をつけてくれることでしょう。

山に行かなくても日常のなかに発見がある。伝えたいことがある。巻き付く蔓につく水滴の中に小さな世界を見た気がしました。

ハウスであったり、農薬であったり生産性を考えて人工的に育てることは経済的にはいいかもしれません。だけど自分は自然のサイクルに身を委ね、雨を待ち雨に泣かされ、虫とにらめっこしながら一喜一憂を大切に、耕し育てていきたいと思います。『土に触れる』この経験はきっと財産になるはずだから。

-ordinary
-