夜の写真家松田です。
今回は月明りで照らされた海岸の写真をお送りします。
星空も好きですが月明りもまたよいですね。月の存在を意識し始めたのは大学在学時、北アルプスを縦走中の雲ノ平での夜からです。雲の平というと星空をイメージしますが、そのときは生憎満月の夜でした。
自分も星を楽しみにしていたのですが、真っ暗闇の山中での月明りの存在はあまりにも大きく、初めて月の光で眠れないという経験をしました。
眠れないならとコーヒー片手にぼんやり月を眺めていると、寒いはずの夜中なのに不思議と月の暖かさを感じました。月光の明るさは太陽光の約465000分の1ほどで熱量としては体感することはできないはずですが、月を介して太陽のぬくもりを感じているような感覚になったのを覚えています。
街で暮らしていると経済活動は昼夜問わずおこなわれていて月の満ち欠けすらわからなくなってしまいます。だけれど、環境が違えば同じモノでさえこれほど見え方や感じ方が違うのかと。『足るを知る』ミニマムな生活は自然の声に耳を傾けられるのではないでしょうか?災害やウィルスの猛威じゃなくて日々の声に耳を傾ける。そんな生活をしていきたいなぁと思います。