山を歩いていると、ついつい目線が目的地の方向へと広がってしまうが、
ふと立ち止まって息を整え、上を向くとそこにも自然が広がっている
今回紹介する屋久島ではわりとよく見る景色の一つで、空に向かって大きく手を広げるように舞う枝っぷりに、この木のここまでの成長過程を想像してしまいます。
この木々たちは優しい環境で育ったわけではなく、荒々しい気象条件と、じわじわと周りから迫り来る植物たちの枝を避けて、自らの存在できる場所を確保したわけです。
平地から広がる空を眺めるのも好きですが、
ふと立ち止まったとき、
森の空を楽しむのも、山歩きの楽しみの一つです。
森の中から見る空には、たくさんのドラマが存在しています。
目的地だけじゃなく、そのプロセスにも、心を動かすたくさんのエッセンスが隠されていますね。
森の空