松田です。
屋久島の沢はとにかく美しい。風景、空気、音すべてが美しい。
『流水不腐』奥岳のから流れる沢での一コマ。
本筋を流れる碧き清らかな水とポットホールに留まる淀んだ水。
同じ環境にありながら動き続けるのか止まるのか。
川は大地の血管のようなもので、本流が太い血管ならば小さな沢は毛細血管のようなもの。海からできた雲は雨として血液として大地に降り注ぎ、沢筋は森の中に幾重にも張りめぐらされ、水は血液はその道を通り大地を潤し海へと下る。
沢を血管と考えるならば当然止まるとよくない。人間も自然も同じこと。
『流水不腐』とは自分が好きなミュージシャンの楽曲でありアルバムのタイトル。『流れる水は腐らない。止まったらたちまち腐るの』という歌詞がすっと入ってきた瞬間の写真。自然はリアルな先生だなぁ。