【屋久島図鑑】No. 7
冬、虫たちはほとんど冬眠しその姿を隠してしまいますが、ちょっと暖かい日にはなよなよと飛ぶ姿も見受けられます。
その日は金の粒が飛んでいるように見えました。
写真を撮って調べて見ると、リュウキュウコオロギバチと言う狩りバチでした。
狩りバチは昆虫やクモを捕らえ、ハチの持つ毒で麻痺状態にします。
獲物は狩りバチの子どもたちのエサとなります。
このハチは特にコオロギを捕える為このような名前になっています。
夏には自身より大きな獲物を引きずっている姿を目にすることができます。
優秀なハンターなだけあって非常に俊敏で、なかなかその姿をゆっくりと見せてはくれません。
冬、ゆっくりとしか活動できないからこそ撮れた1枚でした。
※参考映像
クロアナバチと言う狩りバチが獲物を巣穴に運び入れる様子。
俊敏さと慎重さを併せ持ちます。
和名:リュウキュウコオロギバチ
学名:Liris deplanatus
分類:ハチ目 ギングチバチ科 ケラトリバチ亜科
撮影日:2021年1月21日
撮影場所:鹿児島県屋久島町長峰