【屋久島図鑑】No.30
虫の世界では珍しい種類を珍品などと言って標本や記録に残し大切にします。
特に珍しいものは「ド珍品」と言われます。
今回のクモは非常に珍しく、恐らく国内で4例目です。
紛れもなく、ド珍品。
前回は2015年やはり屋久島にて、47年ぶりの記録でオスが捕獲されました。
捕獲と言っても虫用の「ワナ」の中で、死んだ状態で見つかっています。
なので、この様に生きた姿は貴重な記録です。
実はこの日、別の目的で歩いていたところ目の前に垂れ下がるこの1匹のクモがいました。
捕獲して持ち帰り、その後非常に珍しいと分かりました。
この日、捕獲したクモはこの1匹のみだったにも関わらず。
下の写真は爪楊枝の乗せて撮影したところです。
非常に小さくまだまだ見落としているだけの様に感じました。
因みに、日本では珍しいもののインド、スリランカ~中国、スラウェシ島にかけて広く見られます。
熱帯で広く見られ、日本では珍しいにも関わらず、「ヤマト」とはこれ如何に。
和名:ヤマトジャノメグモ
学名:Anepsion maritatum
分類:クモ目 コガネグモ科 ジャノメグモ属
撮影日:2023年9月22日
発見場所:鹿児島県屋久島町永田