アワサンゴの仲間であるAlveopora tizardiというサンゴをすみかにしているヤクシマカクレエビ。2個体いるのわかりますか?写真中央下にいるエビの尻尾の左上に片目が薄いオレンジ色に光っています。
このサンゴの触手は長いので、撮影前に一度故意にさわって触手を引っ込めています。でないと、名の通りカクレていて姿を確認することはできません。時間の経過と共にサンゴの骨格から触手が伸び始め、やがて骨格が見えなくなるほど触手だらけになります。
この触手に包まれたら、さぞ気持ちいいだろうなあ。
屋久島で発見され、今は石垣など他のエリアでも確認されているそうです。
彼らは何を食べて生きているのだろう
このサンゴの上でずっと過ごしているのかな
いったいどんな1日を過ごしているのか
限られた空気を詰め込んだタンクを背負って旅できる時間はあまりにも短すぎて、海の謎の広さと深さをいつも痛感してます。自分の一生ではとても見尽くせないその謎だらけの世界観を写真と映像でどう表現したらいいのか。
僕にとって飽きることのない、答えのない、終わることのない問いです。
海はロマンの宝庫ですね。
ヤクシマカクレエビが宝石以上の輝きを放って生きていました。