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森の妖精たち

Yakushima film 笹川です。
メンバーの古賀さんの投稿に触発されて、次はこれだ!と。

この森の妖精たちも、古賀さんの投稿 に出てくる菌従属植物です。
その名も銀竜草(ギンリョウソウと読みます)。

森の妖精たち

彼らは、光合成をやめてしまい、菌類から栄養を得て、生息しています。人間でいえば、働くことを辞めて、ベーシックインカムで暮らす人々といった感じでしょうか(笑)

普段は、土の中で生息しており、地上に現れるのは、花を咲かせ、実をつける間の約1~2か月ほどです。見事に受粉に成功すれば、その後、液果を実らせます。

では、一体、誰がこの液果を食べて、タネをまき散らすのか?

それは、なんとモリチャバネゴキブリと呼ばれゴキブリの仲間と言われています。ギンリョウソウは、自らの液果を提供する代わりに、ゴキブリの糞にタネを紛らせ、遠くへ運んでもらっているのです。

この写真のギンリョウソウは、屋久島のツガの木の洞に生息していました。
洞の部分をそっと覗いてみると、そこには、宇宙のような真っ暗の空間となっていて、まるで森の妖精のように、彼らが佇んでいました。

何か見てはいけないものを見てしまったように感じたのですが、
この妖精たちを写真に収めずにはいられませんでした。

光合成をしなくても生息できるからこそ暗い洞でも花を咲かせ、ゴキブリのような小さな生き物にタネを運んでもらった末に、この場にあること。

我々の目に見えない世界にも真実があることを
この森の妖精たちは教えてくれているように思います。

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