「緑」。この季節はよくこの言葉を使う。屋久島にいると、緑は普通だ。普通すぎると、言葉にすらしなくなってくるのだが、この季節は違う。普通が普通じゃなくなる。この言葉をよく使う。それだけ緑が素晴らしい。
屋久島の新緑は人知を超えていて、どれだけの種類があるのかわからないほど色がある。人の言葉は心もとない。足りない。それでも古来の人たちはその緑色を意識に取り込むべく、たくさんの名前を付けてきた。ネットで検索すれば、聞いたことのないような緑色の名前も出てくる。僕なんかより、たくさんの緑を見て、たくさんの違いを見つけて、たくさん考えて、自分の中に取り込もうと必死になっていたのではないかと思う。
それにひきかえ、僕は「あぁ、綺麗だなぁ」と。これぐらいしか言葉が浮かんでこない。あとは感覚的になってしまって、頭の中を緑色にして終わる。緑色に酔いしれて、しばし言葉を放棄してしまう。
今年は特にそう思う。
いつもは走り回って、通り過ごしてしまう緑色。もうちょっとじっくり緑色を見てみようと試みています。
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