椨川集落の棚田に、水が入りはじめました。島の南部ではもう田植えが終わっているので、毎年スロースターターな椨川。のんびりで何とも良か雰囲気です。
水が田に入り込むと、土中の虫が苦しくて泥の表面に出始めるのか、それを狙ってセイタカシギがやってきます。いまにも折れそうなぐらい細く、ピンクがかった赤色の脚が特徴です。
浅瀬で競合するサギや他のシギよりも脚が長いので、深い場所にまで足を延ばし、クチバシを水中に斜めに差し込んで、甲殻類、昆虫、ゴカイ、小魚などを食べているそうです。
繁殖期は番いで生活し、縄張りをつくるそうです。非繁殖期は小さな群れで生活し、番いを中心とした家族が集まって群れを形成するようです。撮影日は、2羽でずっと行動していたので番いだったのかもしれません。
日本での繁殖時期は4-6月で、水際の見通しのよい場所に枯れ草などを重ねて営巣し4卵を産む(地表にそのまま産むこともある)。抱卵は雌雄共同で行い、抱卵日数は26-27日。営巣地が気象の影響(水害など)をうけやすく、また外敵からの捕食も多いことから卵の孵化率は2割弱といわれている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/セイタカシギ
雛は早成性で、雛は孵化後すぐに巣の外に出て、自力で餌を探す。親鳥は雛を外敵から保護するが、給餌や餌のとり方の教授は行わない。雌の半分ほどは、育雛の途中で、雄と雛を残し繁殖地を離れてしまうが、その場合は残された雄が雛の世話を続ける。雛は孵化後26日程で飛べるようになる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/セイタカシギ
これから、この番いは卵を産み、棚田でヒナを育てるのでしょうか。餌の取り方を教えないスパルタ教育、そして早期による母親の育児放棄。ぜひ、遭遇してみたいものです。そして、一介の父親としては、妻が去った後の雄の子育てから、是非とも父親の精神を学ばせてもらいたいと熱望しております。
セイタカシギの子育て風景、見れたらいいな〜
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
学名:Himantopus himantopus